
猫を飼いたいんだけど、
ケージって本当に必要ですか?

ケージって幅とるし、
使うの最初だけだから、
買いたくないです。
猫カフェでは、譲渡するとき、ケージは必須とさせていただいていました。
やっぱり、上記のように「本当に必要ですか?」とか「使うの最初だけなのに、高価だし幅とるし。」と言う意見がありましたので、たくさんの猫を猫カフェで受け入れて、環境に慣れさせてきた私が、
ケージは本当に必要か?お話ししていきたいと思います。
結論:ケージは必要!
先に、結論から言うと、猫にケージは必要です。
しかし、ケージがメインの飼育はオススメしませんし、絶対にしてほしくないと思っています。
人間も疲れた時、しんどいとき、ひとりになりたい時、自室に篭りたい時がありますよね?
猫にも体調不良の時、何か怖いことがある時、ゆっくり寝たい時があります。
猫が安心して過ごせる場所として、猫のためのスペースとしてケージを提供するというスタンスでのケージは必要だとお伝えしていきたいと思います。
猫をお迎えするとき
狭いケージで猫が可哀想だからと、家の中でのいきなりフリーにすることは、
かえって環境に慣れるのが遅くなり、結果的に猫に負担を掛けてしまいます。
猫をお迎えするとき、ペットショップやブリーダー、または保護猫カフェ、ご自身で保護されたなど、
それがどんな場合であったとしても、猫にとっては、環境が変わるということを意味しています。
猫の生活環境が変わるということは、それが良い変化であっても、猫にとってはかなりのストレスになるいうことをまずご理解してください。
このストレスは、子猫や病気を抱えた猫にとっては病気になりやすく、また、場合によっては猫伝染性腹膜炎(FIP)の発症をも引き起こしかねません。(コロナウィルスの突然変異と言われており、なぜ突然変異するかは不明ですが、ストレスといわれることも多く、実際に環境が変わった直後、譲渡後などに発症することも多いです。)
ですので、猫をお迎えするときは、まずストレスへの配慮・体調管理を最優先しなくてはいけません。
猫が隠れてしまって、ご飯を食べたくても出てこれない、排泄したくてもトイレまで行くことが出来ないという状況にならないようにしてあげることが大切です。
まずは、ケージに入れ、布で覆い、安心して寝たり食べたり排泄が出来る環境を作ってあげてください。
いきなりフリーにさせるより、一番環境に慣れる方法になります(猫によってはケージに入れられることの方がストレスに感じてしまう子もいます。猫に合わせた環境作りが大切です。)
ケージ=安心できる場所
猫をお迎えするときに、安心できる場所としてケージを用意すると、その後も猫にとってケージは安心できる場所と認識します。
決して、悪いことをして閉じ込める場所として使用しないようにしてください。
最初にケージを使用しなかったという方も、今からでは遅いかというとそうではありません。
これからケージ=良いことがあると関連づけを行うと良いでしょう。
ご飯をあげるときは、ケージであげるようにすると、ご飯の時間になれば、猫が自ずとケージに入ってくれるようになります。とっておきのベッドを置けば、そこで寝てくれるようになります。ケージでだけチュールなどとっておきのおやつをあげるのも良いでしょう。
ケージは開けっ放しで、好きな時に入るようにしておいて良いです。
ケージトレーニングは、出来れば、子猫の時に行っておいた方が上手くいきます。
ケージ=安心出来る場所として認識できるようにして置くと、来客時、猫が人見知りで怖がる場合、別室などでケージに入れて布を被せて、更に隠れられるベッドなどを用意しておいてあげると、猫も必要以上に怖がらずに済みます。
また、反対に来客相手が猫を怖がったり、苦手な場合でも、猫に負担なく、ケージに入れることが出来ます。
入院時もケージで過ごす負担が減る
入院時は、動物病院では、必ずケージ管理が必要になります。通常、病院は猫にとっては嫌な場所です。それはどの子にとっても変わりませんが、ケージ嫌いだと一つそれも猫のストレスとして上乗せすることになります。普段から、ケージに慣れていると、そこはあまりストレスに感じることがありません。一つストレスが減らせます。(病院にいるストレスは減らせませんが)
災害時も安心
普段からケージに慣れさせていると、万が一の災害で、避難場所などでケージ飼育を余儀なくされた場合も、同様にストレス負担を減らせます。
万が一のために、猫に負担なく、普段から出来ることを行なっていきましょう。
引っ越しの際も安心
また、引っ越しする際も、引っ越し先で、ケージを使用すると、環境にいち早く馴染めます。
ケージの中は安心なので、布で覆って、隠れられるようにしてあげると、引っ越し前と変わらない環境を作ってあげることができ、よりリラックスして過ごせます。
病気になった時の管理にも役立つ
猫に多い泌尿器系の病気。膀胱炎や尿路閉塞などになると、部屋のあちこちにオシッコを少量ずつしてしまうことがあります。猫の尿は、かなり臭いがきつく、一旦してしまうと、臭いがなかなか取れません。そういった時に、改善するまで人が見れない時は、ケージで管理することが出来ます。
また、多頭飼育している場合も排泄の状況や食欲を見たいときに、ケージ管理することが出来ます。
その他にも骨折や運動制限しないといけない時など、ケージは必要になって来ますので、元気な時からケージに慣れさせて置くことで、病気になった時に掛かるストレスを少しでも軽減出来るのです。
まとめ
以上の理由から、ケージは必要で、猫を迎え入れる時には必ず用意して欲しいものの一つとしてあげます。普段からケージに慣れさせておく、ケージ=安心出来る場所として猫に認識させておくこともまた、ケージを購入することと同様に大切です。
健康管理やストレスの軽減、安心出来る場所として、ぜひケージを購入してあげてください。
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