専門家が教える猫の飼い方!1ヶ月の費用は?

猫の飼い方

初めて猫を飼うんですが、
1ヶ月に掛かる費用を教えてください。

猫を飼う、猫と一緒に暮らすには、1ヶ月どれぐらいの費用が掛かるのかお伝えしていこうと思います。

ご飯代

猫のご飯には、ドライフードとウェットフードがあります。
主食にするものは、必ず「総合栄養食」と記載のあるものを選んでください。

一般的には、ドライフードを与え、ウェットフード(缶詰、パウチなど)は少量与える方が多いです。
ドライフードかウェットフードどちらを与える方が良いのかは下記の記事に記載しましたので、こちらもお読みください。

ドライフードもウェットフードもメリットデメリットがありますので、ここでは、ドライフードのみを与えた時に掛かる費用を算出します。
また、ドライフードは、高価であれば良いというものではありませんが、安価なものほど粗悪なものは多く、尿路結石などになりやすいものや保存料として発がん性物質の含有量が高かったり、原材料が粗悪だったりします。フードについては、調べれば調べるほど、闇が深いので、別の機会にお話しさせてください。

与えるフードの量は、体重や年齢によって違い、大まかな量は袋の後ろに記載されています。
また、不妊手術されているか、日頃の運動量によっても変わってきますので、実際に与えてみて、体重の変化に応じて与えるフードの量も変動させていく必要があります。
また、フードの銘柄によってもカロリーが違いますので、適切な量はカロリー計算する必要があります。

推奨するフードとしては、2kg3,000円以上のものをオススメします。
ここでは、2kg3,500円ぐらいと仮定します。
大体4〜6キロの不妊手術済み、室内飼いですと、1日量が50〜70gぐらいと仮定すると、
1ヶ月のフード消費量は、ざっくり2kgとなります。

ご飯代 およそ3,500円〜
プラス ウェットフード代

おやつ代

猫は、おやつも大好きです。
トレーニングのためや遊びのためにも積極的におやつは取り入れましょう。
ただし、おやつを与えすぎないよう、また、おやつを与えた分は、ご飯の量を少しだけ減らすと良いでしょう。(正しくはカロリー計算をして与えすぎた文を減らせば良いですが、ダイエット中や肥満でなければ、そこまで厳密にやる必要はありません。)
チュールは猫の大好物な場合が多いですし、焼きかつおやフリーズドライのささみなども人気です。
色々なものがありますので、少量、様々なものを与えるというのも、猫を飼う上での楽しみの一つです。

おやつ代 およそ1,000円〜

トイレ代

トイレ代も、使用するトイレや砂、ペットシーツに寄って変わって来ます。
私が推奨しているシステムトイレで、今回はにゃんとも清潔トイレ抗菌チップ、ペットシーツを使用した場合を算出します。
また、砂は2週間に1度全とっかえし、ペットシーツは1日3回ぐらい(多め)変えるとします。

にゃんとも清潔トイレ抗菌チップ


全とっかえ2回分。1,400円ほどです。
たまに、Amazonのタイムセールで特価の時もあります。

ペットシーツは、楽天やホームセンターで、レギュラー200枚入り1,300円ほどのもの
3枚×30日で、90枚。余分に変更する分もあるとして100枚とします。

  • にゃんとも清潔トイレ抗菌チップ 1,400円ほど
  • ペットシーツ 650円ほど

合わせて、約2,050円

予防薬

ノミダニは、完全室内飼いですと、寄生することは稀ですが、全くないとは言えません。フィラリア症も犬だけの病気と考えられて来ましたが、近年では猫にも寄生することが分かっていて、それで命を落とす子もいますので、予防する方がいいとされています。
ノミダニフィラリア一緒に予防できるレボリューションを月に1回使用するとして算出します。
また、病院によって値段が違うため、少し高めに設定します。

レボリューション代 2,000円(値段は一例です)

ペット保険代

こちらも、保険会社、内容、種類、年齢、病歴などによって、値段は変わってきます。年齢とともに値段も上がっていきます。加入するかどうかも、よく検討してみてください。

ペット保険代 2,000〜5,000円

その他に掛かる費用

上記以外にも、病気になれば治療費が掛かりますし、おもちゃ代や毛布やベッド、キャットタワーなどの消耗品代が掛かってきます。
いざ、病気になった時のために、治療費は積み立てておくことをオススメします。
こちらの項目は、計算には含みません。

1ヶ月に掛かる費用は?

  • ご飯代 3,500円〜
  • おやつ代 1,000円〜
  • トイレ代 2,050円
  • 予防薬 2,000円 
  • ペット保険代 2,000〜5,000円

1ヶ月に掛かる費用は、総額およそ10,550円〜となりました。

皆さんの予想通りでしたか?高いなと感じられましたか?
猫の健康にも気を使いながら、飼育するとこんな感じになります。
見直せるとしたら、トイレの砂ぐらいです。
1ヶ月の費用として紹介しましたが、ワクチン接種もする必要があるので、その月はもっと出費があります。
また、猫は寿命が長く、20年以上生きる子もいます。1ヶ月の費用だけで単純計算しても、生涯250万円。ワクチンや病気になった時の治療費やその他の消耗品をあわせると、300万円は超えてくると思います。
改めて数字にしてみると恐ろしい金額ですが、お金では買うことが出来ない経験、愛情を与えてくれ、私たちの生活をより豊かな実りのあるものにしてくれます。
保護猫を助けたはずが、自分の人生を助けられていたなんてことは決して珍しくありません。
猫を飼うときは、一生涯、お世話していけるか、お財布とも慎重に相談して決めましょう。

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