猫を飼うなら、保護猫の里親になることを圧倒的にオススメする6つの理由

保護猫について

猫を飼いたいけど、

ペットショップで飼おうか、

保護団体さんや猫カフェから引き取ろうか

悩んでいます。

保護猫って、病気を持っていないか、
心配だわ。

譲渡費用が高いから、
それならペットショップで飼うよ!


今日は、猫を飼いたい!と思っていたり、ペットショップか保護団体さんまた保護猫カフェか悩まれている方に、ペットショップより保護猫を圧倒的にオススメする理由をお伝えしていきたいと思います。

この記事を読んで分かること

  • 猫の置かれている状況や保護猫のことが分かる
  • 保護猫を家族に選ぶ理由が分かる
  • 譲渡費用は決して高くない
  • 成猫がオススメ
  • トライアルができる
  • アフターフォローも万全にしてくれる

保護猫とは?

保護猫とは、一言で言うと、様々な事情があり、人間に保護された猫のことです。元野良猫であっても、血統書付きの猫でも、人間に保護されると保護猫と呼ばれます。

では、様々な事情とは一体どんな事情なのでしょうか。
日本では、今現在も、たくさんの野良猫がいます。その猫たちに不妊手術もせず、餌だけをあげている餌やりさんもまた、たくさんいます。
自宅で飼育されている方の中でも、不妊手術をせず、お外にも行き放題であったり、たくさん飼育されている方がいます。
猫は、交尾排卵と言って、交尾の際に排卵する非常に妊娠の確率が高い生き物です。また、メスは発情期の間、交尾して受精するまで発情し続けます。
そして、安産で多産と言われています(実際は、母猫は、命懸けで産み、命懸けで育てます。)
なので、どんどん生まれ続けるわけです。兄妹、親子関係なく、オスとメスがいれば、産み続けることになります。

そうやって、増え続けた猫は、お外であれば、交通事故や暑さ寒さ栄養不良、感染症などで命を落としたり、ご近所さんから苦情が来て、保健所に連れて行かれたりします。おうちで増え続ける猫も、また、増えすぎたからと言って、保健所に持ち込まれたり、段ボールに入れて捨てられたりします。酷い場合は、ゴミ袋に入れられ、ゴミ捨て場に置かれたりもします。

一方、保健所や愛護センター(自治体に寄って名称が異なります)では、飼い主さんが飼育放棄した猫たちが飼い主さん自身によって、持ち込まれます。理由は、子供が生まれたから、引っ越しするから、増えすぎたから、新しい猫を飼うことになったから、離婚するから、猫が病気になったからなど身勝手な理由であったり、高齢で飼い主が施設に入所するから、飼い主が入院してもう家に帰って来られないなどがあります。
譲渡を行なっている保健所、愛護センターであっても、満床になれば殺処分も行いますし、殺処分されている多くは生まれたての子猫です。

そうした猫たちを、保護団体さんや個人ボランティアさん、保護猫カフェが直接保護し、初期医療をかけて、里親探している猫たちのことを保護猫と言います。

初期医療については、こちらから。
結論から言うと、必要な検査などは受け適切な医療をかけてもらっている場合が多いです。
殆どがボランティア活動で行なっているので、全ての猫に満足のいく治療をかけてあげれないこともあるので、その辺りは病気の有無などもしっかり聞いて、その猫の全てを受け止められるのかご検討ください。

譲渡費用が高い?

保護猫カフェや里親探しサイト、保護団体さん・個人から猫を引き取る際に、譲渡費用が必要になることが多いです。
里親を希望される方の中には、「え!そんなに掛かるの?」「それだったらペットショップで飼うわ。」と言われる方がいます。余談ですが、「こんな可愛くもない猫にお金出したくなかったから、ペットショップで飼った。」と言われたこともありました。

気になる譲渡費用の金額は、およそ15,000〜60,000円ぐらいで、カフェや保護団体さん、個人によって各々値段が変わってきます。
では、なぜ費用が掛かるのでしょうか。

まず。猫たちには、先程もお伝えした通り、保護してすぐ初期医療がかけられていたり、その時々に応じて必要な医療がかけられています。そうした費用の一部を里親さんにご負担いただき、また、次の子を保護していく為に必要不可欠な金額となっています。

猫の保護は、非営利活動として行なっています。いわば、ボランティアです。保護猫カフェであっても、利益を出せている店舗は、殆どないと思います。今はコロナ禍で、特にそうですね。
利益を出せると言ったら、保護猫ではなく、お客さんの集まりやすい純血種の猫カフェなどではないでしょうか。
猫を保護して譲渡していくには、初期医療費、病気になった時の医療費、猫を管理したり店舗を運営していくための人件費、家賃、光熱費、水道代、猫のご飯・おやつ代、消耗品など膨大なお金と労力が掛かります。カフェの収益では賄いきれないのです。
そういった背景がある場合は、少し高額になる場合もあります。また、医療費が特別多く掛かった場合も高くなる可能性があるので、希望する保護団体さんや保護猫カフェなどで確認してみましょう。

もし、初期医療を自分で保護したり、ペットショップで購入したりする場合、どれぐらい掛かってくるのか考えてみましょう。


自分で保護した場合掛かる費用

  • ノミ、ダニ、内部寄生虫駆虫 ¥1,500〜2,000
  • 3〜5種ワクチン ¥5,000〜10000×2回
  • ウィルスチェック ¥3,500〜5,000×2回(必要であれば2回行う)
  • 不妊手術(去勢・避妊) ¥25,000〜50,000

これらの金額は、病院によって差がありますので、確認してください。
ペットショップで購入した場合も、上記が行われていない場合は、同じように掛かってきます。また、これらは最低限掛かる費用であり、他にも風邪などの症状があれば、必要な医療費は掛かってきます。

上記の費用を考えると、譲渡費用の15,000〜60,000円は決して高くない!!ということが言えます。
自分でこれらの医療費をかけると、もっと費用がかかり、時間も労力も掛かります

猫同士の社会化が出来ている子が多い

2匹目に迎え入れるなら、保護団体さん、猫カフェの猫がオススメです。
毎日、たくさん猫がいる環境で毎日過ごしているため、猫同士の社会化が出来ており、先住猫とも上手く馴染める可能性が高くなります。
相性や年齢などにもよりますので、この辺りは、また別の機会にお話しいたしますが、子猫にとって一番大事な時期に、母猫や兄妹猫と引き離され、無機質なショーケースに入れられた猫たちは、猫同士のコミュニケーションがうまく取れなかったり、噛む力の加減が出来なかったりする可能性があります。
そういう子たちを今後も増やさない為にも店頭販売は無くしていきたいと思います。

成猫をオススメする理由

保護猫カフェにいる猫たちは、成猫が圧倒的に多いです。「子猫いないんですか?」「子猫、飼いたいんです。」という問い合わせは、よく頂いていました。
保護猫カフェで、子猫がいない、少ない理由は、貰い手が付きやすいという理由もありますが、体調を崩しやすく、お世話や触れ合いの時間を密に取る必要があるというのが最大の理由です。
お留守番がほとんどない、お世話も十分かけてあげれて、今後20年以上何の問題もなく、飼い続けることが出来る年齢の方には、ぜひ子猫から飼ってあげて欲しいです。
ですが、共働きであったり、猫を飼う初心者の方には、成猫をオススメしています。

子猫は、どの道、大きくなります。子猫である期間は、短く、10ヶ月にもなると殆ど成猫と変わらないまで成長しています。
また、身体もしっかり作られていて、健康であれば、そんなに医療も掛かりません。
食事の回数も少なく済みますし、置き餌でも問題ありません。
成猫でも、愛情をかければ、問題なく人に懐き、一緒に暮らしている人を家族だと認識します。

もうある程度の性格や外見が定まっているので、通い詰めて、自分の性格やライフスタイルにぴったりな子を選べるというのが最大のメリットです。
(飼ってしまえば、どの子も可愛いことは間違いないのですが。)
例えば、一日中ベッタリでお膝に乗る子がいい!っていう人は、甘えん坊な子を選ぶことが出来ます。
子猫の時は、みんな大体甘えん坊なのですが、成長したり、接し方などで、あまり寄って来なくなる子もいます。それはそれでまた、たまに寄ってきてくれた時のツンデレ具合が最高なんですが、猫を飼って、お膝に乗せてまったりしたいという夢がある人が、全く膝の上に乗らない猫を選ぶリスクがないという点がオススメポイントです。
反対に、お留守番が長いから、甘えん坊の子だと可哀想なので、1匹タイプでも全然平気な子がいい!というご希望も叶えることが出来ます。

トライアルが出来る

先住猫を飼っていた場合、猫との相性がすごく悪く、お互いの健康状態が悪化してしまって一緒に住むことが出来ないということもあります。
これは、会わせ方にも問題がある場合も多いんですが、猫との社会化が上手く出来ていない場合も起こりますし、猫同士の性格、年齢、性別によっても起こります。
そうなった場合、トライアル失敗となり、猫をお返しすることが出来ます。

また、お子さんや家族が、猫によって重大なアレルギーを起こした場合など、どうしても飼い続けることが出来ない場合も同じです。

ただ、ここで、注意して欲しいのですが、最初からトライアルしてダメだったら返せるね〜と気軽には思って欲しくないのです。猫にとっての環境の変化は、相当なストレスになり、猫によっては、猫伝染性腹膜炎(FIP)やその他の病気の発症を引き起こしかねない出来事です。

猫を迎え入れる時は、その猫を一生涯飼っていくつもりで迎え入れてあげてください。

アフターフォローもしっかり

この項は、引き取られる保護団体さん、個人ボランティアさん、猫カフェによって、異なりますので、最初に確認しておくといいと思います。

私が店長をしていた時は、トライアル中はもちろん、アフターフォロー万全に出来るように取り組んでいました。猫のことで、困ったことがあれば、いつでも相談に乗ります。送り出した大切な子たちは、お店のスタッフボランティアさんやお客さん、また保護主さんの家族のような存在。数ヶ月を一緒に過ごしたので、何か困ったことがあれば、一緒に解決策を練ります。
送り出してそれで終わりじゃありません。
20年という長い生涯を共に過ごすという選択をしてくださった飼い主さんに、少しでも寄り添っていきたいと思っています。これは、お店を退職した今でも同じで、送り出した子たちの飼い主さんとは、今でも繋がっています。

SNSで近況をお知らせしてくれている方が多く、猫のファンや常連さんたちと里親さんがどんどん繋がって、猫を中心にとても素敵なコミュニティが作られていることもオススメするポイントです。

希望すれば、自分の引き取った猫を知っている方と繋がり、お話が出来、一緒に悲しんだり、喜んだり、笑ったり出来る仲間が出来るって、とっても楽しいです。

猫の殺処分ゼロに貢献できる

保護猫を家族に迎え入れる最大のメリットは、「猫の殺処分ゼロに貢献できる」ということです。
ペットショップのショーケースに入れられた可哀想な子たちを救いたい、この気持ちは痛いほど分かります。
しかし、それでお金を出して飼ってしまえば、需要があるということになり、またどんどん不幸な子たちが生まれます。全ての子に必要なお家を見つけてはあげられないのに、利益の為に繁殖し続けているのです。売れずに大きくなれば、また、ブリーダーに返し、繁殖として使われます。この悪循環を止めることが出来ないのです。

今も、愛護センター、保健所で、たくさんの猫が殺処分されています。
一匹引き取っただけではどうにもならない、そんな風に感じるかもしれません。でも、その1匹は確実に救えるのです。そんな輪が日本中に広がって欲しいと思います。

審査落ちても諦めないで!

猫を引き取るには、多くの場合、審査があります。
これは、虐待目的で引き取りを希望する里親詐欺を防ぐためでもあります。里親詐欺は年々年々巧妙になって来ていて、家族連れ、親子ででも有り得ます。また、先住猫が幸せそうに暮らしていても、引き取った子だけを虐待したり、爬虫類などの餌として希望する人もいるのです。
里親詐欺を防ぐ為、審査は厳しくなって来ています。

これとは、別に、しっかり猫を一生涯見てくれる家族か、脱走防止など対策を練ってくれるか、猫について正しい知識を日々学んで、猫と一緒に楽しく暮らしてくれるかをアンケート取りながら、確認していきます。
審査の基準は、そこによっても変わって来ますし、猫によっても変わります。
共働きで忙しく全く時間が取れないという家族に、甘えん坊な猫は1匹でお願いできません。里親希望者さんのライフスタイルや求めていること年齢、また猫の性格や健康状態、年齢を考慮して、審査していきます。

お申し込みは、先着順ではない場合が多く、よりその猫にあったご家庭が選ばれます。

なので、審査落ちてがっかりしても、諦めないで、希望する猫がいたらまたぜひチャレンジしてください!

コメント