猫は完全室内飼いを勧める理由

猫の飼い方

お外の世界を知らないなんて、
猫が可哀想だよ。

少しぐらいお外に出してあげたいので、
散歩してもいいですか?


保護猫カフェで働いていると様々な猫好きさんに遭遇します。里親希望をされるお客さんの中には、こういった意見と出逢います。
動物看護師×元保護猫カフェ店長からの見解をお話ししていきたいと思います。

結論:猫は完全室内飼いをオススメします!

結論から申し上げると、上記一択です。元野良であっても、保護して命を預かると決められたのであれば、完全室内飼いにして下さい。
保護する頭数にも限りがあるので、地域猫として一代限りの命を見守るという場合は、別です。
なぜ、ここまで断言するのかご説明していきますね。

殺処分より多い交通事故死

猫の交通事故死(ロードキル)は、2017年に行った調査では、347,918匹にものぼります。同年の猫の殺処分数は、34,854匹ですので、約10倍もの命が交通事故によって、奪われています。
猫が交通事故に遭いやすいのは、猫が車と直面した時に恐怖で身動きが取れなくなってしまうといった生態を持ってしまっているからです。
こうした交通事故死から命を守れるのは、飼い主だけなのです。

様々な感染症や怪我

一歩外に出れば、様々な感染症や寄生虫、怪我の危険と隣り合わせです。

猫免疫不全ウィルス感染症(いわゆる猫エイズ)や猫白血病ウィルス感染症は、一度感染すると一生涯ウィルスを保持することになり完治することはなく他の猫にも感染させてしまい、発症すると致死的な病気です。
また、その他の猫風邪などの感染症も、たとえワクチン接種をしていたからといって、感染しないわけではありません。
お外に出さないだけでも、これらの感染症を他の猫からもらってくるリスクは大幅に減らせるのです。
また、外に出さないだけで、野良猫との喧嘩に巻き込まれず、怪我をしてしまうこともないのです。

猫の虐待

また、人に馴れている猫は、連れ去りや虐待に巻き込まれる可能性が非常に高くなります。
放し飼いにしていることで、近所の庭に入って排泄をしてしまうこともあり、その為、毒餌を撒かれるということが起こっています。
個人的には、庭に入って排泄ぐらいなんだ!地球はみんなのもの!と思いますが、飼い猫が他の方の迷惑にならないように飼育することは飼い主にとっての最低限の責任です。
犯罪に巻き込まれないためにも、愛猫の命は、飼い主さんが守ってあげて下さい。

散歩で迷子

ハーネス、リードが外れた、リードつけたまま行方不明もよくあることです。
猫用のハーネスやリードの注意事項を確認しても、責任は追いませんという注意書きがあります。
咄嗟のことにビックリして、逃げ出してしまうなど、犬と違い、予測不能な動きをします。
迷子になってしまうリスクがあるため、これもオススメできません。

家の中で楽しめるように工夫する

お外に出す飼い主さんは、「狭い家の中だけでは可哀想」ということをおっしゃいます。
果たして本当にそうでしょうか?
本当のところは、猫に聞いてみないとわからないですが、それでも家の中でも猫が楽しく暮らせる工夫をすることは出来ます。

キャットタワーを置いたり、キャットステップを取り付けると、上下運動が出来流ようになりますし、様々なタイプの爪とぎを、いろんな場所に設置したり、段ボールを置くだけで猫にとっては最高の隠れ家・遊び場所になります。

また、まだ若い猫だと多頭飼育にして、猫同士の遊びや触れ合いをさせてあげるのも一つです。(猫との社会化が出来ていないと逆にストレスになってしまうため、猫の性格、育った環境を考慮して慎重に行なって下さい。)
仲良しの子、兄弟などで初めから引き取ることをオススメします。

また、猫じゃらしなどで、飼い主が遊んであげる時間を1日の中でも作ってあげて下さい。
うちの子遊ばないんですとおっしゃる方がいますが、遊び方も工夫し、オモチャも毎日別のものを取り出し、遊び終わったら片付けるようにして下さい(一人遊び用のおもちゃはいつでも出してあげて下さい)

家の外で遊ばせるのではなく、家の中で猫が楽しく暮らせる工夫をして、また、外もいつでも眺められるようにしてあげて下さい。
それで、「不幸だ」と嘆いたり落ち込む猫はいません。みんな幸せそうにへそ天で寝て過ごしてくれます。

まとめ

以上のことから、猫は完全室内飼いをしましょう。
猫は古くから人に飼われてきた伴侶です。もはや野生ではなく、お外の世界で生きることを強いられた野良猫の寿命は、平均して3年とも言われています。
様々な感染症、寄生虫、交通事故、人による虐待などから、愛猫の身を守り、本来の寿命を全うさせてあげれるのは飼い主だけです。

お外に出かけられず、長生きして欲しいのは人間のエゴだと言われる方がいらっしゃいますが、お外に出られない猫は可哀想だも人間のエゴだと思います。

いかにおうちの中で、猫にとって快適な環境を作ってあげられるか、それを楽しみながら取り組んで行けたら、猫も人も幸せだと思います。

コメント